マヌエル・カーノ先生のお気に入りだった、故フアン・ロマン・パディージャの完全手工品(写真は先生と同氏)。日本では無名ですが、ギター製作歴48年の大ベテラン。
合板が存在しなかった頃、スペインの大衆ギターはくるみ製が主流でした。若い頃、20世紀最高のクラシックギタリスト、アンドレス・セゴビアに自らのギターを試奏してもらおうと、滞在先の常連宿、アルハンブラパレスホテルに押しかけたパディージャ氏(2021没)は、セゴビア自身の口から、修行時代ギターさえなく、グラナダのサクロモンテ地区のジプシーに借りたくるみギターで練習していた逸話を聞かされたそうです。
現在、くるみギターはスペイン国内でさえ、希少価値のあるスペイン独特のギターです。一昔前の当時のギター同様、ボディーはかなり薄作り。
セゴビアの原点でもある、くるみギターと出会ってみませんか。
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