1999年度スペインギター製作コンクール優勝:ベルンド・マルティン製作“タレガモデル”。
イグナシオ・フレタ(1936年)を参考に製作を開始したマルティン氏は、このギターが近代スペインギターの父アントニオ・デ・トーレス製作のFE17モデルと造りが全く同じである事に気付きました。このギターは実際タレガ(トーレスと同世代)が使用した事から、マルティン氏は“タレガモデル”と命名。
トーレスのオリジナルは虎目かえで(650mm)ですが、タレガモデルは中南米ローズ(640mm)で再現しています。
小さなボディから溢れる驚愕の音量。そして、現代名工列伝に名を連ねるマルティン氏のギター独特の乾いた深みと遠達力のある音質。正に現代スペインクラシックギターの最高傑作と言えます。
※去る2018年7月17日スペイン・グラナダにて、名工べルンド・マルティン氏は癌のため亡くなりました。享年64歳。氏は今まで多くの名器を世に送り出されました。私も長年に渡るグラナダ在住の際、大変お世話になりました。心からの感謝と哀悼の意を捧げます。ご苦労様でした。
※現在の作品はベルンド・マルティン氏が制作を始め、没後、息子のルカス・マルティン氏が完成したものです。
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