総括
その他、しっかりした作り、内部構造、仕上げの美しさ、塗装など、幾らでも述べることが出来ますが、一応、これらがセファルディ流良いギターの基本的な4項目(音量,音質,バランス,弾き易さ)です。
実際のところ、総てにおいて満足の行くギターと言うのは、如何に名工の作品でも中々ないものです。その意味では、ギターの選択はどこで妥協するかとも言えます。ただ、人によって、その妥協点が高いか低いかと言うことなのです。そして、味とこくを聞き分ける耳が養われて来る程に、良いギターの妥協点は高くなります。
以上、良いギターについて、木工ではなく、音の観点から述べたことに留意して下さい。
以前、どこかの高校野球の監督さんが”野球は勝った方が強い“と言ったことがありました。同様に、その調べによって、奏者も聴く人も豊かになるべきギターの最終目的から言えば、”ギターは鳴った方が良いギター”なのです。ただし、鳴り方は音質を一番の判断基準にして下さい。
読者の皆さん一人一人が良いスペインギターに出会うことを切に願います(代表)。
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