ネックについて
単に”杉“と表記されることの多いネック材ですが、オンドゥーラス(ホンジュラス)など中米産の杉のことで、前述の表面板に使われるカナダ産の杉とは全く別の杉です。現在、安価な普及モデルにはアフリカマホガニ(Sp:samanguila)なども使われています。
側面板&裏板の2ローズウッドの項で引用したフレタの名器は、一音一音が濃密で、今まで私が弾いた最高のクラシックギターでしたが、ネックは反っていました!? また、私は数十年前の古いスペイン製量産ギター(くるみ)を持っていますが、相当安い大衆ギターだったと見え、表面板内部には力木さえなく、ネックも指板も訳の分からない安い木が使用してありますが、ネックは反っておらず、指板も21世紀の今に至るまで真っ直ぐです。
従って、高価な木材を使用した名工の名器だから反らない、安物だから反り易いとは一概には言えないのがネックです。何れにせよ、手の小さな日本人には薄目のネックが適しています。
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