総括 

ギター料金の相違と是非 総括

 

以上、主に4項目の相違により、ギター価格にも相違が生じ、結局、良いギターはそれなりの料金であり、そして、それなりの料金のギターは、良くも悪くも、それなりの理由があることを見て来ました。

 

また、最初の3項目[単板か合板か][普及モデルか手工ギターか][塗装の違い:セラック&ピストル]は、主として、手間隙原価の違いにより生じる料金の相違と是非であり、最後の[スペイン製スペインギターか中国製スペインギターか]は、ギター産業を取り巻く人々のモラルの高低による料金の相違と是非であると言えます。ギターに限らず何でも、良い物が欲しければ、それなりの料金を払えと言うことになりますが、それなりの価格だからと言って、実の伴わないギターもあるのが現実です。

 

ただ、舶来品に弱い国民性もあるのでしょうか。日本におけるスペインギター価格は世界一高いです。今日、インターネットのご時世でもあり、読者も、同じギターがどこの国で幾らなのか、比較してみて下さい。今日の歴史的円安&ユーロ高とスペイン製のスペインギターであるが故に、特別安くはお届け出来ませんが、セファルディでは、スペイン製普及モデルスペイン製手工ギターも、およそヨ-ロッパ国内価格+αでご紹介します。主旨はスペインギター振興会ですので、高い安いを論じるのが目的ではありませんが、確かに、日本におけるスペイン原産の輸入スペインギターの割には、お求め易い価格設定であるとの認識をお持ち頂いて結構です。

 

もちろん、読者によって価格の印象は異なるでしょうが、正真正銘100%スペイン製スペインギターですから、日本の巷で見受けられる大衆ギター(国産中国製中国製スペインギター)に比べれば、最終価格は安くはありません。安くはありませんが、それでもヨ-ロッパ国内価格+αセファルディの価格基準です。店舗としての運営も考慮すれば、これ以上安くも出来ません。当サイトはスペイン製スペインギターに関してのものです。他の国のギターは一切忘れて、スペイン製スペインギターだけに集中して下さい。

 

もっとも、たとえある店で同じギターが他店より安くても、ギターは楽器ですから、鳴らなければ意味がありません。従って、安くても良く鳴るギターを捜したり、高いギターは、なる程それなりの音がすると納得させられるところにギター選択の面白さがあると言えます。また、それを聞き分ける、ある程度の耳がなければ、正しく選択出来ないとも言えます。木は生物ですので、図面通り組立てるプラモデルと違い、2本として同じ音色のギターはありません。ですから、2本以上のギターがあれば、それは各自の好みと見る目によって、必ず何らかの優劣が付くと言うことでもあります。

 

そして、その優劣や好みをギターの外見や価格、メーカーの有名無名、ギター仲間や、心の中では早く買えと言っている店員さんのアドバイスを聞いて、優柔不断に何となく決めるのではなく、今後、これら4項目の観点からも吟味して、自らの意見を持って下さい。そうすれば、より良いギターの選択、価格に似合ったギター、及び、スペインギターを見る目と利く耳も養われて来ます。そして、それは普段は使わない奥行きのある引き出しとして、必ず演奏の幅をも広げてくれます。

 

以上、には核心くコメントもありますが、それはまた、今日くの誠実なスペイン人製作家良心的なギター製作所率直意見代弁したと解釈して頂いて結構です。 

 

セファルディスペインギター料金の相違と是非 総括

 

スペイン 普及モデル(クラシックフラメンコ)

 

合板ギター68,000円から。安かろう悪かろうでは意味がありません。この料金からそれなりに鳴るギターをお届けします。もちろん、安くてもスペイン製です。

 

単板ギター135,000円から178,000円まで。セラック手塗り塗装で仕上げたGLシリーズ(280,000円)も用意しています。

 

有名ラベルのスペイン普及モデルがブランド化され、日本で手工ギター以上のとんでもない値札が付き、何十万~百万円以上の高級手工ギターがセラックではなく、臆面もなくピストル塗装されて店頭に並ぶ21世紀の今日、真に良心的でお求め安い価格です。それでも、最終価格はおよそヨ-ロッパ国内価格+αです。

 

長年親交のあるPrudencio Saez製作所(創業1963年)の社長父子の協力により、音響を重視した、総てセファルディのための特別仕上げのギターをお届けします。

 

スペイン 手工ギター(クラシックフラメンコ)

 

軽いタッチで音が分離して遠達力があり、こく個性ある音色で歌い、包容力さえ感じさせるスペイン製手工ギターを厳選してお届けします。

 

セファルディからお届けするスペイン製手工ギターはクラシック、フラメンコを問わず、総てラベルの製作家本人の作品であり、総てセラック手塗り塗装(FSA,FSC,FSCAはニトロ:ピストル&手塗り15g仕上げ)です。名より実を取るべく、有名無名を問わず、最終価格はおよそヨーロッパ国内価格+αです。 

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謎の空白17.8~28~40万円!? 正確には178,000円(一番高価なピストル塗装普及モデル)~280,000円(GLシリーズ,セラック手塗りの一番高価な普及モデル)~400,000円(一番安い手工ギター)ですが、セファルディギター料金一覧表には、この中間の料金のギターが1本もないことがお分かり頂けます。これは取りも直さず、普及モデルにおかしな箔付けをして高く売る様なことをせず、普及モデル手工ギター共にヨーロッパ国内価格+αで日本に紹介する基本方針を実践したもの、それ故の、この料金帯の空白とご理解下さい。スペイン製普及モデル178,000円まで。セッラク手塗りでも280,000円スペイン製手工ギター400,000円から。ただそれだけのことです。 

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ご紹介するスペインギターの価格ではなく、スペインギター振興会の主旨に賛同して下さる様、お願い致します(代表)

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